宇宙人のさとり
最近の若者は!!
と言い出したら若くない。
しかしアラサーの私には、「最近の若者」という括り以外にもう一つ若者との隔たりがあるのである。
それは
「昭和生まれ」
ということ。
平成生まれが働いている!!!と数年前には衝撃を受けたけれど、慣れてきた。
毎年平成生まれしか入ってこないのだから。
なぜかはわからないが昭和と平成には大きな違いがある
生まれた星が違うようだ。
ハード系アラサー女の私にとって彼らは、宇宙人である。
言葉が通じないのだ。
心も通わないのだ。
私には彼らの言葉はわかるが、彼らは私の言葉がわからないようである。
正確には、わかっているのかわからないのだ。
返事がないのである。
表情もないのだ。
困った・・・・。
彼らの星には「欲」というものが無いようで、たんたんと日々生きていくことがすべてのようだ。
深く考えることはなく、マニュアルの中でしか動かないようなのである。
恋愛・旅行・出世を望まず、無駄な努力はしない。
多くの言葉は発しない。
その星の名前は「さとり」と呼ばれている。
なんと!!もう世の中を悟っているのだ。
平成生まれはほとんどその星に住んでいるようだ。
ハード系女は気性が荒いため、さとりの星の住民に怒ることもあるのだが、彼らは怒るという事がなんなのかわかっていないようだ。
ツッコみというのはボケがあって初めて成立する。
言葉も、価値観もまるで違う星の人々に怒っても意味がないのだ。
ものすごいパワーで空振りするのである。
どこにも行き場がない空振りパワーは、自分に跳ね返ってきてダメージになる。
要注意だ。
彼らは、何もせずとも昭和生まれに多大なダメージをくらわせる。
さすがさとり。。。
しかし、「さとり」の星に住んでいる男女の割合は圧倒的に男が多く、女は少ない。
女はいつまでも、少女漫画が好きで、切り開いていく男性が好きのようだ。
離れていく理想像・・・・
やはり、女は欲の多い生き物・・・悟れないのか。
デートで毎回割り勘などあり得ない。
ましてや初めてのデートでお金を出すなど考えられない。
女は愛されなくちゃ♡
綺麗でいなきゃ♡
こう言うと完全に昭和の女だとバレバレになる。
さとっていないのだ。
のちのち、私の住む昭和の星も、「さとり」に浸食されていくのである
しかし、まるで少し意志を持ったロボットのような彼ら。
先人が夢見たハイテクな世の中だ!!
ロボットがほとんどの仕事をしてくれるのだから。
ハイテク!!デジタル!!
そう、さとりを開いた仏陀より、明らかに無機質なのだ。
・・・・彼らは悟っているのか?
すでに仏の位地なのか?
違う。。。明らかに。
私が思うに彼らはさとっているのではなく「あきらめ」ているのだ。
「さとり」改め、「あきらめ」の星からきた宇宙人と、ハード系女がそんな世の中で生きていけるかどうかはわからないけれど、きっとハードだから大丈夫だ。
と思う。
そんな私は、昼から夕飯の事しか考えていない。
欲深い私がさとるのは程遠い。